愛媛新聞インバウンドセミナー ~ゴールデン・スポーツ・イヤーズ到来!今からでも間に合う「訪日外国人観光客」ビジネスの具体策~ に参加してきました。愛媛新聞社、一般社団法人日本観光地域活性化機構(J-TLAC)の主催、愛媛県などの後援です。80人の定員に対し、みっちり人が入って、関心の高さが窺われました。
訪日外国人をビジネスで掴んていく上で、結論から言うと・・・!!
Facebookが(特に欧米系)に有効、トリップアドバイザーのオーナー登録をしよう、スマホ決済や、外国語メニュー ツールを使えば意外と簡単。ということです。
【最初のコンテンツは・・・・・】
「今からでも間に合うゴールデン・スポーツ・イヤーズに向けたインバウンド対応」 株式会社やまとごころ 村山代表取締役 の講演。
ラグビーワールドカップにより、訪日外国人が増えるのでビジネスチャンスを見出そうという話です。まず村山さん自身の中国視察の紹介が冒頭にありました。中国アリババが運営する顔認証など導入しているホテルや中国人向けホテルサイトでは中国の人はお茶やポットの設置、スマート決済の有無を気にする、ということ。接客ゼロのコーヒーショップ・・・アプリをダウンロードして商品を取りに行くだけ、店頭には席がない、など。このような相手にどう対応していくか。
なぜ中国人は財布を持たないのか 中島恵 著
https://www.sankei.com/world/news/171112/wor1711120029-n1.html
といった導入から、本編です。
【訪日観光客の増加によるビジネス拡大の可能性】
訪日客3,000万人の時代へ(2018年初めて3,000万人を突破、前年比8.9%増)今後2020年には訪日外国人4,000万人、消費額8兆円、2,030年には6,000万人15兆円という高い目標を掲げる成長分野。国には国際観光旅客税(出国税)からなる480億円の財源があり、その予算を体験商品メニュー開発や多言語化に向けて予算を投下していく見込み。そしてこれから日本は大型のスポーツイベントが開催される=ビジネスチャンス。
2019年ラグビーW杯訪日40万人、経済効果4,000億円
2020年オリンピック直接的な経済効果だけで5.2兆円
2021年ワールドマスターズ訪日16万人、1,460億人
【ラグビーワールドカップだと・・・】
ラグビーファンの主な特徴
・アルコール&食事の大量消費
・日本初心者も多い
・滞在型、周遊型で、比較的長い間滞在する
・ベジタリアンがいたり、タトゥーが入っていたりする
例えば、大分市のタトゥー対応MAP有り
愛媛は開催地ではありませんが、近くまで外国人観光客が来ているのでどう掴んでいくか。ですよね。うむむ。
https://enjoyonsen.city.beppu.oita.jp/100tattoo-friendly_beppuonsen_japan/
【個人旅行客の集客について】
・SNS活用(facebook広告は有効)
・OTA(オンライン・トラベル・エージェンシー)
Viator,Klook,KKday,Voyagin へ登録すべき・・
愛媛の件数は少ない、例えば、弘前市花見・・2時間3万円を200人が購入といったこともある。
【受入れ環境の整備】
・指さしツール
・スマホ、タブレットの活用
・キャッシュレス対応
・通信 WiFi対応
・免税対応をしておく
・インバウンド担当者を配置する
・ベジタリアン、ハラル対応・・・Happy Cowアプリでチェックしている
・スタッフの語学力の伸ばす
【ここまでのまとめ】
当たり前のことを当たり前にしっかり潰していく、ということだと思います。
愛媛の事業者の皆さんにやろうかな、と思ってもらえればといいなと思い、内容を紹介させていただきました。(必要があれば今回の講師陣、前職の先輩たちですのでお繋ぎしますし、主催の愛媛新聞さんと愛媛のインバウンドについて考えていければとも思いました)
【株式会社電通 日本開発室 インバウンドソリューション開発部長 高橋邦之氏】
「旅ナカで頼りにしているメディア」
外国人は、アクティブで決められたツアーだけでなく、自分たちで調べて旅行する。
何のメディアを見て情報入手しているのか。全国7か所で調査を行った という内容です。
旅行中に接触したメディア・・・・外国人は何を見ている?!
SNSはダントツでFacebook(中国はWeChat)、動画はyoutube(台湾はiQiYi、中国はYouku)、旅情報はTripAdvisor、地図はGooglemapを使っている(主に欧米系)
なので・・・トリップアドバイザーを有効活用すべき。
宿泊施設800万以上、情報をとる人が多い
・オーナー登録をする(無料)べき!ということでした。
【外国人対応に困った を解決する訪日外国人向けソリューションの紹介】
WeChatPay と Alipayの二つの決済が一つのアプリで使える【好好 HaoHao pay】
これは便利かも・・・アプリなので導入は無料です。
【Satisfood ・・・チャット型AIレストランメニュー】
株式会社Super Duper 代表取締役鈴木さんより サービスの紹介がありました。年間36万円の使用料金なのでしっかりインバウンドで稼ぐお店向きだと感じますが、可能性は広がりそうです。
【JTLAC 事務局長 川幡 卓也氏】
最後に経済産業省 おもてなし規格認証 トラベラー・フレンドリー認証 の紹介がありました。
サービスの見える化、ということで経産省が進めており、JTLACがその認証機関となっています。取得による事業者メリットがありますので、興味があればぜひHPご参照ください。
2時間以上に及ぶ、みっちり詰まったセミナーでした!
講師のみなさま、愛媛新聞社さん、ありがとうございました。
愛媛におけるインバウンド拡大は県の活力に確実に繋がる。皆様と一緒に取り組んでいきたいと思います。