2月17日愛媛県内・コロナ感染対策状況

2月16日、県内で新たに確認された新型コロナ陽性者は279人(既存183人、新規・調査中96 人)となっています。感染が確認された皆様にはお見舞いを申し上げます。

累計の陽性者数は14,484人となりました。

【市町別の陽性者数】

・松山市142人(既存96・新規等46)

・今治市29人(既存19・新規等10)

・宇和島市22人(既存15・新規等7)

・八幡浜市3人(全て既存)

・新居浜市19人(既存5・新規等14)

・西条市3人(既存1・新規等2)

・大洲市16人(既存12・新規等4)

・伊予市16人(既存12・新規等4)

・四国中央市6人(既存5・新規等1)

・西予市6人(既存5・新規等1)

・東温市2人(全て既存)

・久万高原町1人(全て既存)

・松前町6人(既存4・新規等2)

・砥部町2人(既存1・新規等1)

・内子町2人(全て既存)

・鬼北町2人(全て新規等)

・県外2人(新規等)※静岡県1人、兵庫県1人

感染状況の分析

今週に入り3日連続で前週の同じ曜日の陽性者数を上回る結果。

松山市では依然、142人と極めて高い水準の陽性確認が続いているほか、四国中央保健所を除く、5つの県保健所管内で20~30人規模の多数の陽性が確認。1月下旬以降、感染が落ち着きつつあった宇和島保健所管内では、約1か月ぶりに、20人を超える陽性確認となった。新たなクラスターは3件確認。松山市及び松前町で職場内クラスターが各1件、今治市で友人間クラスターが1件。

県内は、1月下旬以降300人を超える水準が続き、先週には200人台に減少、現在は感染の高止まり状態にある。

県内の医療負荷の分析と評価

○入院患者の年代構成の推移

高齢者の感染の増加に伴い、70歳以上の入院患者数は増加し、1月末には全体の75%程度に達し、その後も高止まり状態で推移。

一方、70歳未満の入院患者は、2月以降、数、割合ともにほぼ一定の水準で推移。このところの入院患者数は100人を下回る水準が続いているものの、高齢の入院患者の動向が、医療負荷に影響。

○入院患者の年代内訳(第4波、第5波との比較)

第4波から第6波において、それぞれ入院患者が最多となった時点での入院患者の年代内訳を整理したところ、

第4波の最多の入院患者数は112人、うち70代以上は45人で、割合が40.2%、

第5波の最多の入院患者数は123人、ワクチン接種の効果等もあり、うち70代以上は24人で、割合は19.5%。

一方、第6波におけるこれまでの最多の入院患者数は107人、うち70代以上は79人で、割合が73.8%。

昨日時点でも入院患者数83人、うち70代以上は65人で、割合は78.3%であり、第4波と比較しても大きく増加。

この背景には、感染力は強いが症状が軽いとされるオミクロン株の特性により、70歳未満では入院が必要な陽性者が限定的であること、家庭内感染や、相次ぐ高齢者施設クラスターの発生等により高齢者の感染が、第4波、第5波を大幅に上回る規模で増加していることと分析。

高齢の入院患者の増加は、介助が必要な方が多く看護師の負担が大幅に増大すること、コロナの重症例でない場合でも、基礎疾患や全身状態が悪化し医療の必要度が上がる可能性があることが、現場の声として寄せられており第6波で特徴的な医療負荷の増大につながっている。

○病床使用率について

第4波が165床中最大67.9%、最多重症者数は13人で19床中68.4%

第5波が253床中最大48.6%、最多重症者数は7人で26床中26.9%

第6波がこれまでの最大で263床中40.7%、昨日時点では31.6%、

最多重症者数は5人で19床中31.3%

(ただし、この数字は、最大確保病床(316床)ではなく、フェーズ3(263床)でカウントしたもの)。

これまでのところ、第4波や第5波に比べて、病床使用率や重症者数は抑えられている。

○病床使用率 地域別

東予地域は、2月上旬には52.2%まで上昇し、一時、ひっ迫も懸念されたが、現在は20%台まで減少

中予地域は、2月中旬には52.6%まで上昇したが現在はやや減少

南予地域は、1月下旬に39.3%まで上昇したが、その後、低下し、現在は10%台で推移。

○70歳以上の陽性者の入退院状況

1月末ごろまで入院患者数が一貫して増加、2月からは、入院と同程度の退院があり入院患者数は60人台の後半から70人を超える水準で推移しており、顕著な減少はみられない。

○年代別入院患者の平均在院日数等

第6波における入院率と平均在院日数を年代別に分析したところ、

70歳未満の入院率1.8%に対し、70歳以上の入院率は20.7%と高い。

一方、平均在院日数は、70歳未満が7.8日、70歳以上が8.5日と大きな違いはない。

高齢者の中には、コロナの治療は終えても基礎疾患の悪化により、一般病床で入院を続ける患者もおられるが、コロナ病床に関しては、長期の入院による病床ひっ迫の影響は比較的少ないと考えられる。

ただし、医療関係者からの聞き取りでは、

「入院患者の大半が介助の必要な高齢者であり、看護師等の負担が増加し、現場の疲弊は大きい」

「市中に感染が広がり、多くの医療機関で職員が感染したり濃厚接触者となるケースが増え、地域内の一般医療や救急医療体制を維持するための負担が増大している」などの深刻な声が寄せられている。

現在の確保病床数(263床)で、当面、病床が不足する状況にはないがコロナ対応にとどまらず、救急医療等、地域の医療を維持するため、医療現場の負担は確実に増大。

この状況を改善するためには、高止まりしている感染を確実に減少傾向に向かわせるしかない。

○入院患者数及び陽性者数の推移

1月上旬以降、陽性者数は急激に増加し2月3日がピーク。

感染拡大に伴い、入院患者も増加し陽性確認のピークから10日後の2月13日に、入院患者はこれまでのピークの107人を迎えた。

陽性確認が減少しても、医療負荷はすぐに減少するわけではなく、感染が高止まりし、今後、増加に転じる懸念もある現在の状況を踏まえると医療現場への高い負担は今後も続く。

今週に入り陽性者数が増加しており、感染者の増加に遅れて、再度、入院患者が増加する可能性もあると考えられる。

【陽性者の概要(居住地以外)】

<年代> 10歳未満:37人、10代:47人、20代:34人、30代:36人、40代:40人、50代:27人、60代:13人、70代:18人、80代:19人、90歳以上:8人

<性別> 男性:143人、女性:136人

<職業> 公務員:6人、会社役員:2人、会社員:73人、自営業:8人、医療関係:13人、福祉関係:22人、未就学児:23人、児童・生徒:55人、学生:7人、教職員:4人、アルバイト:4人、団体職員:2人、無職:54人、調査中:6人

<症状の有無> あり:224人(全て軽症)、なし:39人、調査中:16人

<感染経路等の推測> 家庭内:115人、学校:2人、幼稚園・保育所等:6人、仕事関係:9人、医療・福祉施設:34人、飲食店:1人、生活上の接触:20人、県外:3人、調査中:89人

【現在の入院等状況】

・医療機関への入院 81人(▲2) うち重症者 4人(▲1)

・宿泊療養施設への入所 68人(+1)

・自宅療養等 1,908人(+20)

→昨日は260人の方が退院等

以上となります。お気をつけてお過ごしください。

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