愛媛の農業の「今」を知るべき、と思い後援会青年部の高橋君と一緒にJA新規就農研修センターへ。果樹栽培の農家を輩出しようという場所で、野菜については同様に伊予市にセンターがあるとのこと。
髙木センター長に研修中のトラブルや悩み、また今後の課題や可能性について色々お聞きしました。
現在研修を受けているのは17名でうち県外から4、5名が参加していて平均年齢34歳。45歳までに就農という条件で2年の研修期間(人によっては1年間)、新規就農の準備金として年間150万円/1年間×2年、そこから就農ができて認定農業者になれば150万円/1年間×5年の支援。センターの園地は農水省の攻めの農林水産業64課題のうちの一つとして支援も受けています。
生っているミカンについても色々説明してくださいました。
ストッキング(正式には果実袋サンテ)をはいて大事に育てられているのは「せとか」。とても甘かった!
カラマンダリン すでに黄色く色づいていますが、このまま4月中下旬まで置いておいて酸が抜けたら出荷ということでまだ2か月以上このままです。
これまでは年内に採って越冬させて熟成させてから出荷していたらしいのですが、甘いけどそれでも酸っぱい!ということであまり出回っていなかったらしいです。で、そのまま農家さんたちが木に放置していたら5月ごろ鳥がやたらつつくので食べてみたらとても甘くなっている!ということで木に生ったまま置いておいて収穫ということに変わってきたらしいです。生産量が徐々に増えているというとで、そーゆー理由で流通が生まれるのか!という驚きがありました。5月中旬はハウスミカンが出始めるころで、本当に年中ミカンのとれることのすごさ、農家さんたちの試行錯誤の現場を実感しました。
就農のための助成金の制度や、このようにセンター長が親身になって指導したり農地探しをサポートしてくれ可能性を拡げる一方で、一番の課題は何ですかと聞くと就農するときに、この中予地区では場所が良く作業しやすいところで収益の出る農地を確保できるかが勝負、ということでした。なかなかそのような場所は出にくいと。
人手不足、後継者不足というよく言われる課題は想像していたのですが、聞けば納得の問題も多々あります。
農業に限らず、現場に行って話を聞く、話をする。
ネットが簡単に情報を運ぶ分、知っていることだけが大事ではなく、その情報をどうするか、が必要だと考えていて、飛び込んで行けば課題と答えが見えてくる気がします。見に行く、会いに行く 、聞きに行く、話しに行く、一緒に考え動く、にこだわっていきたいと思います。
愛媛県庁HP かんきつ類の統計
https://www.pref.ehime.jp/h35500/kankitsu/toukei.html
攻めの農林水産業 事例
http://www.maff.go.jp/j/kanbo/saisei/jikou_honbu/pdf/takara_part3.pdf