総務省が先日発表した日本の総人口は、前年比64万4,000人減の1億2,550万2,000人。
減少幅は過去最大・11年連続と発表されました。
もはや人口減少、と聞いても驚かない耐性はついてしまっていますが人口が減れば、購買も減り、社会を支える力も当然減ります。
「1年間で64万人、人が減る」
愛媛県の人口が現在約134万人なのでその半分程度、松山市の人口が今の人口が約51万人なので、都市がまるまる以上、消滅していることに匹敵します。
さらに報道では東京都の人口は1995年以来、26年ぶりにマイナスに転じた。と報じています。
コロナ禍で地方に人口移動の流れという、地方からすれば前向きに捉えられる情報でもありますが、逆に、11年連続で国として人口が減り続ける中で25年間も東京はプラスであった、というこのいびつな状況に手をいれられず、コロナ禍という要因によって、ようやく減少に転じたという事実でもあります。
また、総人口に占める65歳以上の高齢者の割合は、1950年の4.9%(!)以降上昇し、2020年には28.7%、2021年には、3,640万人と、全体の人口が減る中で前年に比べ22万人増加し、過去最多、総人口に占める割合は29.1%となったそうです。
言われ続ける少子高齢化。
これは、一体誰の責任でしょうか。
増え続ける、これまで一生懸命社会を支えてきたはずの高齢者の責任でしょうか。いずれ誰もが高齢者と呼ばれます。
人口が増えないのは、
我々子育て世代の責任でしょうか。
子どもを持たない人、結婚をしない人の責任でしょうか。
これから生まれてくる少数の子どもたちの責任でしょうか。
首都圏に人を流出させてしまうのは、
我々、魅力のない地方?にしてしまっている地方の人間の責任でしょうか。
教育機会や商売の機会、文化に触れる機会を作り出せない我々の能力が首都圏より劣っているのでしょうか。
出生率の低下、首都圏への偏り。
不均衡な発展を放置し続けていること。
国の出生率を個人が上げるのは、無理、です。
何の責任か。
明確に、間違いなく、政治です。
東京を離れ、議会に飛び込み、議員として課題に直面した時に痛感することです。
その政治を動かすものはなにか。お金?高齢者?権力?
選挙のたびに過去最低投票率と言われるニュースにも慣れてしまっています。
この投票率をあげる努力を国として、取り組んできたか。
我々が取り組んでいるか。
目の前で行われている松山市議会議員選挙。
4年前の2018年、年代別投票率は以下のとおりです。
18〜19歳 26.32%
20~24歳 22.42%
25~29歳 27.12 %
30~34歳 31.27 %
35~39歳 35.87 %
40~44歳 38.62 %
45~49歳 41.21%
50~54歳 46.67 %
55~59歳 49.50 %
60~64歳 52.65 %
65~69歳 57.32 %
70~74歳 61.46 %
75~79歳 61.50 %
80歳以上 41.27%
さらに、松山市の人口構成比(2020年)を抜き出すと以下の通りです。
0~19歳 16.8%
20歳代 8.8%
30歳代 10.3%
40歳代 13.9%
50歳代 12.3%
60歳以上 33.2%
若者の政治参画と言いますが、
人口のボリュームがそもそも違うのに、さらに選挙にいかなければ主張は政策に反映されない、届かないし、だからさらにいかない、という負のスパイラルに入るのも想像できます。
年をとる中で日々を暮らし、政治と関わる機会が増え、いずれ選挙にいくようになる、あるいは巻き込まれたりしていくのかもしれません。
しかし、少し見方を変えれば40歳代以下(0〜49歳)で合計すれば、本来は49.8%を占めている、ともいえます。
いずれ自分も高齢者になるし、選挙で応援してくれるのも高齢者の方も多くいらっしゃいます。
本来、簡単に世代間の争いにしてはいけないのは間違いないですが、あまりにも「若者は政治にいかない」「行っても変わらない」「高齢者のもの」と決めつけ、報道し、自らを縛っていないか。
イメージや印象が世の流れを操作していないか。
報道のあり方、伝える意味も今一度、それぞれが眺めてみるべきです。
そして我々世代の「いまの役割」は、世代間の架け橋になった上での政策転換です。
変えたい、不安だ、不満だ、に取り組んでいかなければ変わるはずがない。
世代間・首都/地方間 という二項対立の軸をいい加減捨てて(自分自身いつまで言っているんだ!)、新しい市場を求めて走り出すこともできるはずです。
地方が首都圏のマーケットを使う、首都圏が地方をマーケットとする、海外の各国を自分達の市場とする。
これからに取り組む個人、事業者、団体を支援する、ツールはデジタルを基本装備とする。
自分達世代が掘り起こせば、塊になれる。世代を超えていいものを作る。それは地域も制度も、なにより人を。
従来のなんとなく・言われたから・嫌だ、から見方を、味方を変えていくこと。
若い世代も、まったくの新しい挑戦者も、ベテランも、それぞれいます。
新人候補の方々が多く出てきました。それだけ、いまの状況を自分達も加わってなんとかしたい、という強い思いがこのコロナ禍の中で渦巻いたのだと思います。
候補者は何を代弁し何を実現するのか。自分だったら、どうするのか。
いつか、誰かが変えてくれるではなく変える、変わる、実感を手のひらに持つ。
そういう自分も1期目、無名の新人です。
自分も3年前の県議会の選挙から積み重なってきた関係、見てきたこと、一緒にしてきたことから多くの方の応援をしています。
ぜひ、変えていく一歩目への自分自身のこととして、この目の前の政(まつりごと)=祭りごとでもあるとつくづく思いますが、参加していただければと思います。
祭りには、参加しないと楽しくない!
自分も自分のこととして取り組んでいきます。
ぜひご意見、ご要望お寄せください。
長文にお付き合いいただき、ありがとうございました!