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松山でデジタル産業を育てる|人が集まり、学び、挑戦できるまちをつくる現実的な道
松山で育ち、地域活性化を仕事にしてきた私が描く、デジタル産業を根づかせる道筋
私は松山で生まれ育ち、地域活性化を仕事にしながら、県議会議員として産業や雇用の現場を歩いてきました。その経験から強く感じるのは、松山にはデジタル産業を育てる十分な素地があるということです。落ち着いた暮らし、豊かな自然、人と人の距離の近さ、そして真面目で粘り強い人材。大きな拠点を先に建てるより、「人が集まり、学び、挑戦し続けられる場と仕組み」を丁寧に整えていけば、松山らしいデジタル産業のかたちは必ず育ちます。このまちの底力を活かす道筋を、前向きに描いていきます。
【この記事のポイント】
- デジタル産業育成の出発点は、地元で人を育て、外からも呼び込む人材の好循環をつくることです。
- 大きな箱を建てるより、松山の既存のオフィスや空きビルを活かした挑戦の場づくりが現実的です。
- 観光や医療、ものづくりなど、松山の地場産業とデジタルを結び、まち全体の力を高めていきます。
今日のおさらい:要点3つ
- 知りたいこと:松山でデジタル産業を育てるには何が必要かを知りたい、ということです。
- その奥にある願い:若い人が松山で挑戦し、地元で活躍し続けられるまちにしたい、という思いです。
- 次の一歩:学ぶ場・挑戦する場・仕事が生まれる場を、松山の資源を活かしてつなぐことです。
この記事の結論
- 松山には、人材・暮らしやすさ・産業という、デジタル産業を育てる素地があります。
- 人材政策を軸に、学び・挑戦・仕事の場を連続してつなぐことが鍵になります。
- 大きな箱より、既存のまちの資産を活かす場づくりが、無理なく着実です。
- 地場産業とデジタルを結び、松山全体の生産性と活力を高めていけます。
人が育ち、集まる。松山らしい人材政策
学ぶ道を、子どもから社会人まで連続させる
デジタル産業は、人の力があって初めて育ちます。だからこそ、学びの道を子どもから社会人まで一続きにつなぐことが大切です。小中高で「つくる楽しさ」に早くふれ、高専・大学・専門学校では開発だけでなくデザインやビジネスも横断して学べるようにする。そして社会人になってからも、学び直しの講座や夜間のスクールで、既存の仕事を持つ方が新しいスキルを身につけられる。この「学びの梯子」があると、松山で学び続けるという選択肢が増えます。
技術の進みは速く、一度学んだスキルも数年で新しくなります。だからこそ、卒業したあとも地元で最新の技術にふれ続けられる環境が大切です。「松山なら、学び直しが当たり前にできる」。その安心が、デジタル人材が地元に根づく大きな支えになると、私は考えています。
実務を経験できる、インターンと副業の場
座学だけでは、デジタル人材は育ちきりません。地元企業や行政のデジタル化の仕事を、学生や若手の実践の場にする。副業のエンジニアやデザイナーが参加しやすい、プロジェクト単位の仕事を用意する。地域の課題をテーマにしたハッカソンやアイデアソンを、定期的に開く。こうした「実際に手を動かせる場」が、「松山で経験を積めるから、残る・戻る」という気持ちを育てます。
私は、若い人が松山で腕を磨き、その力を地元で発揮できる循環をつくりたいと思っています。挑戦の場がまちの中にあること。それが、人材が育ち、定着する何よりの力になります。
外から人が来たくなる、暮らしの心地よさ
デジタル人材は場所に縛られにくいぶん、「どこで暮らすか」を大切にします。松山には、温泉のある落ち着いた暮らし、瀬戸内の自然、人のあたたかさという、確かな魅力があります。ここに、働きやすい住まいやコワーキングの場、人がつながるイベント、余暇を楽しめる文化の場を重ねていけば、「仕事も暮らしも、松山で」という選択が自然に広がります。
仕事だけでなく、暮らし全体で選ばれるまちになること。それができれば、外のデジタル人材も松山に集まってきます。松山の暮らしの豊かさは、そのまま産業を呼び込む力になると、私は信じています。
松山の資産を活かした「挑戦の場づくり」
小さく始める、コワーキングと起業の拠点
大きなITパークを一気に建てるより、松山の中心部にある空きビルを活かしたコワーキングや、相談相手が常にいる起業支援の場から始める方が、無理なく実験できます。入りやすく、出やすい賃料と契約のかたちも大切です。最初から完璧な施設を用意する必要はありません。むしろ、足りないところを使う人と一緒に育てていくこと自体が、仲間のつながりを生みます。
使う人の声を聞きながら、少しずつ良くしていく。その過程で「自分たちの場所だ」という愛着が生まれ、拠点はいっそう活きたものになります。松山の既存のまち並みを活かしながら、将来の負担も抑えていく。堅実で、松山らしいやり方だと思います。
相談できる人がいる、支え合いのネットワーク
起業では、資金以上に「相談できる人がいるか」が大切です。事業計画や資金調達、技術の選び方、法務や知的財産といった専門家。そして、先を歩む起業家やプロダクトづくりの経験者が、定期的に相談に乗る仕組み。こうした支え合いのネットワークがあると、若い挑戦者がつまずいたときの立ち直りが早くなり、失敗の痛みも小さくできます。
人と人の距離が近い松山だからこそ、こうした温かいネットワークは育てやすいと感じています。挑戦する人が一人にならないまち。それが、デジタル産業を根づかせる土壌になります。
行政と組んで、まちそのものを「実証の場」に
自治体そのものが、デジタルの大きな担い手であり、実証の舞台にもなり得ます。行政手続きのオンライン化、観光や交通の混雑をデータで見える化する取り組み、防災やまちづくりへのデータ活用。こうしたテーマで、実際に試せるプロジェクトを募る仕組みを整えれば、松山で挑戦するスタートアップが、確かな実績とデータを積み重ねられます。
まちを、挑戦を歓迎する実証の場にする。松山ならではの課題を、松山の若い力で解いていく。その循環が生まれれば、まちも産業も、ともに前へ進んでいけます。
地場産業のデジタル化と、どう結ぶか
デジタルを、産業全体を支える「横串」にする
デジタル産業を、まったく新しい別の業種と切り分けるより、観光・医療・ものづくり・小売・農業といった松山の産業を支える共通の基盤として位置づける方が、まち全体の力が高まります。デジタル化を支える企業が、それぞれの産業の困りごとに寄り添う形で仕事を広げていけば、案件の質も量も安定していきます。
松山の地場産業には、長年培われた技術と信頼があります。そこにデジタルの力を重ねることで、生産性が上がり、新しい価値も生まれます。既存の産業とデジタルが手を取り合う。それが、松山全体の底上げにつながります。
うまくいった取り組みを、見える形で広げる
地元の中小企業は、「誰が、どんな工夫で、どんな成果を出したか」を知りたがっています。売上や業務の改善、人手不足の解消といった手応えを、分かりやすく共有していく。同じ道具や進め方を、別の企業でも取り入れやすくする。こうして良い取り組みがまちの中に広がれば、支える側のデジタル企業にとっても、新しい仕事のきっかけが増えていきます。
一つの前向きな一歩を、次の企業へと橋渡ししていく。その積み重ねが、松山らしい支え合いのデジタル化を形づくっていくと、私は考えています。
制度の後押しで、挑戦しやすくする
デジタルの道具を取り入れる際の支援、クラウドサービスの利用への後押し、小さく試してから広げられる柔軟な進め方。こうした制度面の後押しがあると、依頼する側もつくる側も、挑戦の一歩を踏み出しやすくなります。地元のデジタル企業が、こうした取り組みを足がかりに大きく育っていくことも期待できます。
制度は、挑戦をあと押しするためにあります。松山で頑張る事業者が、安心して新しい一歩を踏み出せるよう、支える仕組みを整えていきたいと思います。
よくある質問
Q1. 地方の松山でも、デジタル産業は育ちますか?
1. 十分に育ちます。松山ならではの強みが活かせます。
2. 暮らしやすさや人の近さは、地方の大きな優位性です。
3. 戦略しだいで、松山らしい産業のかたちが育ちます。
Q2. 大企業の誘致と地元の起業支援、どちらを優先しますか?
1. どちらも大切ですが、地元の根を育てることが土台です。
2. 起業や地場企業のデジタル化が、まちの底力になります。
3. 誘致に頼りすぎない、バランスのよい形を目指します。
Q3. 若い人が松山で起業する良さは何ですか?
1. 暮らしのコストを抑えつつ、地域の課題に挑戦できます。
2. 観光や医療、行政など、身近なテーマが数多くあります。
3. 少人数でも、まちに手応えを届けやすい土壌があります。
Q4. 都市部との連携は、どう考えればよいですか?
1. 人材や資本、案件はオンラインでつなげます。
2. 開発や運営を松山側で担う分散型が現実的です。
3. 都市部と松山、双方の良さを活かせます。
Q5. エンジニアに集まってもらうには何が必要ですか?
1. 働きやすい環境と、良質なネットの整備が土台です。
2. 学びの場や技術の仲間がいることも大切です。
3. 何より「面白い仕事」があることが決め手になります。
Q6. 学校や大学は、どこまで関わるべきですか?
1. 授業だけでなく、産学連携やインターンにも関われます。
2. 学生が地域の課題にふれながら成長できる場が理想です。
3. 学校と地域が手を組むほど、人材は育ちます。
Q7. 行政の姿勢も変わる必要がありますか?
1. 小さな実証や業務改善から、成功体験を積むことが大切です。
2. 「デジタルで楽になる」実感が、前向きな変化を生みます。
3. 現場とともに、少しずつ進めていきます。
Q8. 若い起業家の最初の一歩は何がよいですか?
1. 自分のスキルと情熱を、まず棚卸ししてみましょう。
2. 松山で解きたい課題を一つ選ぶことが出発点です。
3. 小さな試作を、地域の仲間とつくってみるのが近道です。
まとめ
- 人材政策を軸に、学ぶ場・挑戦する場・仕事の場を連続してつなぎます。
- 大きな箱より、松山の既存のまちの資産を活かした場づくりを進めます。
- 地場産業とデジタルを結び、松山全体の力と活力を高めていきます。
松山で育ち、地域活性化を仕事にしてきた私は、若い人がこのまちで挑戦し、活躍し続けられる松山をつくりたいと願っています。学び、挑戦し、仕事が生まれる。その循環を、松山の底力を活かして育てていく。もしあなたが「松山で解いてみたい課題」を持っているなら、その想いを、ぜひ身近な仲間と語り合ってみてください。その一歩が、松山の未来を動かす力になります。
中野たいせいの想い
中野たいせいは、松山で暮らす一人ひとりの声に耳を傾け、 子育て、福祉、防災、交通、地域経済など、生活に直結する課題に向き合っています。
「松山をもう一度元気にしたい」。 その想いの原点や、まちづくり・防災・生活密着型政策への考え方を、こちらの記事で詳しく紹介しています。