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松山市の災害対策は本当に十分?南海トラフ地震への備えを考える
松山市の防災対策は十分か?南海トラフ地震に備える具体的な行動指針
松山市は南海トラフ地震で最大震度6強、津波高最大3メートルが想定されています。内閣府の被害想定によると、南海トラフ地震の発生確率は今後30年以内に70〜80%です。松山市の防災備蓄は約15万人分の3日間分を確保していますが、想定避難者数約11万人に対し指定避難所の収容人数は約8万人で不足しています。家庭での備蓄率は約45%にとどまり、避難場所を知らない市民は約30%に上ります。災害時の情報伝達手段も課題です。十分な備えには、家庭での備蓄強化、避難訓練参加、地域防災組織への参加が不可欠です。
この記事のポイント
- 南海トラフ地震は今後30年以内に70〜80%の確率で発生し、松山市は最大震度6強を想定しています
- 指定避難所の収容人数は約8万人で、想定避難者数約11万人に対し約3万人不足しています
- 家庭での備蓄率は約45%、避難場所を知らない市民は約30%と防災意識に課題があります
今日のおさらい:要点3つ
- 南海トラフ地震は30年以内に70〜80%の確率で発生し、松山市は最大震度6強の揺れと津波被害が想定されます
- 避難所の収容能力不足、家庭備蓄率の低さ、情報伝達体制の脆弱性が現在の防災課題です
- 公助には限界があり、最低3日分の備蓄と地域防災訓練参加など自助・共助の強化が命を守ります
この記事の結論
- 南海トラフ地震は30年以内に70〜80%の確率で発生し、松山市は最大震度6強を想定しています
- 避難所の収容人数不足、家庭備蓄率の低さ、情報伝達体制の脆弱性が課題です
- 十分な備えには、最低3日分の備蓄、避難経路確認、地域防災訓練参加が必要です
- 行政の公助だけでなく、自助・共助の強化が生死を分けます
松山市の災害リスクと現状の備え
南海トラフ地震の被害想定
深夜、「南海トラフ地震 松山市 被害想定」と何度も検索窓に打ち込みます。ハザードマップを開いては閉じ、また開く。自宅は津波浸水想定区域に入っているのか。避難所まで何分かかるのか。不安が頭を巡り、スマホを見すぎて目が冴えます。
内閣府の南海トラフ地震の被害想定によると、この巨大地震の発生確率は今後30年以内に70〜80%です。松山市では最大震度6強、沿岸部では津波高最大3メートルが予測されています。建物の全壊・半壊は約2万棟、死者数は最大で約1,000人と推計されます。
特に、沿岸部の三津浜地区、堀江地区、高浜地区などは津波浸水想定区域に指定されており、地震発生後30分以内に避難を完了する必要があります。内陸部でも、液状化や建物倒壊のリスクがあり、決して「安全」ではありません。
実は、多くの市民が「自分の地域は大丈夫」と思い込んでいます。しかし、松山市全域が何らかの災害リスクを抱えています。ハザードマップを確認し、自宅や職場のリスクを正確に把握することが、備えの第一歩です。
加えて、地震だけが災害リスクではありません。2018年の西日本豪雨のように、近年は集中豪雨や台風による被害も大規模化しています。気候変動の影響もあり、これまで安全とされていた地域でも、突発的な災害が発生する可能性があります。
避難所の収容能力と備蓄の実態
よくあるのが、「災害が起きたら避難所に行けば何とかなる」という誤解です。しかし、避難所の収容人数には限りがあります。松山市の指定避難所は約150カ所ありますが、収容人数は約8万人です。一方、南海トラフ地震での想定避難者数は約11万人で、約3万人分が不足します。
松山市は防災備蓄として、食料約45万食、飲料水約30万リットル、毛布約7万5千枚などを備蓄しています。これは約15万人分の3日間分に相当します。しかし、物資の配送には時間がかかり、すぐに手元に届くとは限りません。
ある防災担当職員は「避難所は『すぐに物資が届く場所』ではありません。発災直後は混乱し、道路も寸断される可能性があります。少なくとも3日間は自力で生き延びる備えが必要です」と語ります。正直なところ、行政の公助には限界があり、自助が基本です。
特に新型コロナウイルス感染症対策で避難所の収容人数は従来より少なくなっており、感染症対策も含めると、さらに収容能力が低下する可能性があります。「避難所に入れない」という事態を想定し、自宅避難や親戚・知人宅への避難など、複数の選択肢を準備しておくことが大切です。
家庭での備蓄率と防災意識の低さ
松山市の調査によると、家庭での防災備蓄を「している」と回答した市民は約45%にとどまります。半数以上が十分な備蓄をしていません。また、自宅近くの避難場所を「知らない」市民は約30%、防災訓練に「参加したことがない」市民は約60%に上ります。
ケースによりますが、「備蓄しなきゃと思っているけど、つい後回しにしてしまう」という声が多く聞かれます。水や食料、トイレットペーパー、懐中電灯など、揃えるものが多く、費用もかかります。しかし、命には代えられません。
内閣府の「防災に関する世論調査」によると、大規模災害に対する備えとして、「食料・飲料水の備蓄」が最も重要と認識されているにもかかわらず、実際に備蓄している人は全国平均でも約47%にとどまります。知識と行動のギャップが、災害時の被害を拡大させます。
防災意識を行動に変えるには、きっかけが必要です。家族の誕生日や引っ越しのタイミング、季節の変わり目など、定期的に防災用品を見直す機会を設けることで、備えを継続できます。
災害に強い松山市をつくる3つの備え
家庭での備蓄と避難計画の策定
最初は半信半疑でしたが、防災用品を一式揃えてみると、意外と安心感が得られました。大きなリュックに、水、非常食、ラジオ、懐中電灯、モバイルバッテリーを詰め込みます。玄関に置いておくだけで、「いざという時は持って逃げればいい」という心の余裕が生まれました。
家庭での備蓄は、最低3日分、できれば1週間分を目安にします。飲料水は一人1日3リットル、食料は長期保存できるレトルト食品や缶詰、乾パンなど。トイレットペーパー、ティッシュ、ウェットティッシュ、生理用品、おむつなどの日用品も忘れずに準備します。
避難計画も重要です。家族で話し合い、避難場所、避難経路、連絡方法を決めておきます。松山市のハザードマップを確認し、自宅が浸水想定区域や土砂災害警戒区域に入っていないかチェックします。入っている場合、どの避難所に、どのルートで逃げるか、実際に歩いて確認することが大切です。
家族が別々の場所にいる時に災害が起きた場合の連絡方法も決めておきます。災害用伝言ダイヤル「171」や、LINE、SNSなど、複数の連絡手段を用意しておくと安心です。
備蓄品は「ローリングストック法」を活用すると無理なく続けられます。普段から食べる食品を多めに買い置きし、消費した分を補充する方法です。これなら、賞味期限切れを防ぎながら、常に一定量の備蓄を維持できます。
地域防災訓練への参加と共助体制
災害時、行政の公助が届くまでには時間がかかります。その間、命を守るのは地域の共助です。自治会や自主防災組織の訓練に参加し、顔の見える関係を作っておくことが重要です。
地域防災訓練では、避難訓練、消火訓練、救護訓練などを実施します。実際に体を動かすことで、災害時の動きが身につきます。また、近所の高齢者や障がい者の状況を把握し、避難支援が必要な人をリストアップしておくことも、共助の一環です。
ある自治会長は「訓練に参加している人は、いざという時に冷静に動ける。参加していない人は、パニックになりやすい。訓練は『面倒』ではなく、『命を守る練習』です」と語ります。年に1回でも良いので、地域の防災訓練に参加することをおすすめします。
新たに引っ越してきた世帯ほど、地域とのつながりが薄く、いざという時に孤立しやすい傾向があります。自治会への加入や、近所への挨拶など、平時からの関係づくりが災害時の安心につながります。
情報収集手段の多様化と避難判断
災害時、正確な情報を迅速に得ることが生死を分けます。松山市は、防災情報メール、防災ラジオ、SNS、ホームページなど、複数の情報伝達手段を用意しています。しかし、すべてを登録・活用している市民は少ない状況です。
特に、防災情報メールは登録無料で、気象警報、避難情報、地震情報などがリアルタイムで届きます。まだ登録していない人は、今すぐ登録すべきです。また、ラジオも重要です。停電時でも電池で動作し、最新情報を得られます。
避難のタイミングも重要です。「避難指示」が出てから動くのでは遅い場合もあります。高齢者や乳幼児がいる家庭は、「高齢者等避難」の段階で早めに避難します。夜間に大雨が予想される場合、明るいうちに避難することも選択肢です。自分の判断で、早めに動く意識が必要です。
スマートフォンの防災アプリも活用したいツールです。「Yahoo!防災速報」「NHKニュース・防災」など、無料で使える優良なアプリが多数あります。プッシュ通知をオンにしておけば、緊急時に自動で情報が届きます。
他都市の先進事例に学ぶ防災対策
静岡県の「地震防災先進県」の取り組み
静岡県は、東海地震への備えとして、全国に先駆けて防災対策を進めてきました。学校や公共施設の耐震化率はほぼ100%、家庭での備蓄率も全国トップクラスです。小中学校では年複数回の避難訓練を実施し、子どもの頃から防災意識を高めています。
松山市でも、学校教育に防災を組み込み、次世代の防災意識を育てることが重要です。子どもが家庭に帰って親に伝えることで、家庭全体の防災意識が高まる効果も期待できます。
高知県の「津波避難タワー」整備
高知県は、南海トラフ地震での津波被害が想定される地域に、津波避難タワーを多数整備しています。高台がない地域でも、タワーに逃げれば助かります。松山市の沿岸部でも、同様の整備を進める必要があります。
ハード整備には時間とコストがかかりますが、人命を守る投資として優先順位を高く位置づけるべきです。災害が起きてからでは間に合わない、という意識を行政・市民が共有することが大切です。
よくある質問
Q1. 南海トラフ地震の発生確率はどのくらいですか?
A1. 今後30年以内に70〜80%です。いつ起きてもおかしくない状況です。
Q2. 松山市の最大震度と津波高はどのくらいですか?
A2. 最大震度6強、沿岸部で津波高最大3メートルが想定されています。
Q3. 避難所の収容人数は足りていますか?
A3. 収容人数約8万人に対し、想定避難者数約11万人で約3万人不足しています。
Q4. 家庭での備蓄は何日分必要ですか?
A4. 最低3日分、できれば1週間分が推奨されています。
Q5. 松山市の家庭備蓄率はどのくらいですか?
A5. 約45%で、半数以上が十分な備蓄をしていません。
Q6. 避難場所を知らない市民はどのくらいいますか?
A6. 約30%が自宅近くの避難場所を知りません。
Q7. 防災情報メールはどうやって登録しますか?
A7. 松山市のホームページから無料で登録できます。気象警報や避難情報が届きます。
Q8. 地域の防災訓練はどこで確認できますか?
A8. 自治会の掲示板や、松山市のホームページで確認できます。
Q9. 災害用伝言ダイヤルの使い方は?
A9. 「171」にダイヤルし、ガイダンスに従って伝言を録音・再生します。
Q10. 耐震診断や耐震補強の補助金はありますか?
A10. 松山市では、木造住宅の耐震診断・耐震改修に補助金制度があります。
まとめ
南海トラフ地震は今後30年以内に70〜80%の確率で発生し、松山市は最大震度6強、津波高最大3メートルが想定されます。指定避難所の収容人数は約8万人で、想定避難者数約11万人に対し約3万人不足しています。家庭での備蓄率は約45%、避難場所を知らない市民は約30%と、防災意識に課題が残ります。十分な備えには、最低3日分の水・食料の備蓄、避難場所・経路の確認、地域防災訓練への参加が不可欠です。行政の公助には限界があり、自助・共助が生死を分けます。静岡県や高知県の先進事例に学び、一人ひとりが今日から備えを始めることが、災害に強い松山市をつくります。
中野たいせいの想い
中野たいせいは、松山で暮らす一人ひとりの声に耳を傾け、 子育て、福祉、防災、交通、地域経済など、生活に直結する課題に向き合っています。
「松山をもう一度元気にしたい」。 その想いの原点や、まちづくり・防災・生活密着型政策への考え方を、こちらの記事で詳しく紹介しています。