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松山で若い世代とつながり続ける|出ても戻れる地元定着の育て方
松山で育ち、外を経て戻った私が描く、若い世代とつながり続けるまち
若い世代が進学や就職で一度外に出るのは、視野を広げる自然な歩みです。大切なのは「出さないこと」ではなく、「戻りたくなったとき、すぐ動ける道」を用意しておくこと。私自身、松山で生まれ育ち、いったん県外で学び働いたのち、このまちに戻って地域活性化の仕事に携わってきました。だからこそ、外を知った人が松山とつながり続けられる仕組みの大切さを、身をもって感じています。この記事では、若い世代に選ばれ、戻ってこられる松山を育てる視点をお伝えします。
【この記事のポイント】
- 若い世代が一度外に出るのは自然なこと。課題は「戻りたいときの受け皿」を厚くすることです。
- 松山には魅力ある仕事がありますが、その魅力が若い世代に十分届いていない面があります。
- 仕事・暮らし・つながりの三つを整え、出ても戻れる、つながり続けられる松山を育てたいと考えています。
今日のおさらい:要点3つ
- 知りたいこと:松山で若い世代が地元とつながり続けるために、何が必要かということです。
- その奥にある思い:自分や子どもが松山を離れても、また戻れる道があってほしい、という願いです。
- 次の一歩:仕事・暮らし・つながりを整えて、「出ても戻れる松山」に自信を持ちたい、ということです。
この記事の結論
- 若い世代が一度外に出るのは自然な歩みで、戻る受け皿を厚くすることが鍵です。
- 松山には魅力ある仕事があり、その魅力をしっかり届けることが大切です。
- 仕事・暮らし・つながりの三つを整えれば、戻れる道が広がります。
- 出ても松山とつながり続けられる仕組みが、これからのまちの力になります。
若い世代の流れを、前向きに捉え直す
「出ること」より「戻り方が見えないこと」が課題
若い世代の調査を見ると、「一度は外に出てみたい」という気持ちと、「いずれは地元に戻りたい」という気持ちの、両方を持つ人が少なくありません。つまり、出ていくこと自体は自然な流れであり、必ずしも松山を否定しているわけではないのです。
本当の課題は、「戻りたくなったときに、松山で働く先や暮らし方が、具体的に見えにくい」ことにあります。戻る気持ちはあるのに、その道筋が描けない。この“宙ぶらりん”をほどいていくことが、若い世代とつながり続ける第一歩です。私自身、外を経て松山に戻った経験があるからこそ、この道筋づくりの大切さを強く感じています。
松山の仕事の魅力を、もっと届ける
「地元には仕事がない」と言われることがありますが、実際には松山にも、やりがいのある仕事はたくさんあります。課題はむしろ、その魅力が若い世代に十分伝わっていないことです。会社の名前は知っていても、そこで働く自分の姿が思い描けない。仕事の中身やキャリアの見通しが、うまく伝わっていない。ここに、大きな伸びしろがあります。
近年は、松山でもITやデザインなど、若い世代の関心を引く仕事の選択肢が広がりつつあります。オンラインで全国の仕事を手がける企業や、リモートワークで松山に住みながら働く形も増えています。こうした「地方でもこんな仕事ができる」という姿を、しっかり見える化して届けていくこと。伝え方を工夫するだけで、松山への関心は確かに高まります。
暮らしの魅力に、「余白」と「つながり」を
若い世代がまちを選ぶ理由は、仕事だけではありません。休日をどう過ごすか、どんな人と出会えるか、自分の興味や可能性を試せる場があるか。こうした暮らしの「余白」も、大きな決め手になります。松山は暮らしやすいまちですが、若い世代の感性に響く場や機会を、もう一段増やしていく余地があります。
大切なのは、単なる遊び場ではなく、「自分のスキルや趣味を試せる場」「新しい出会いや刺激が得られる場」を育てることです。興味を分かち合えるコミュニティがあれば、若い世代は自分の居場所を感じられます。松山ならではの落ち着いた暮らしに、こうした「余白」と「つながり」を重ねていくことが、まちの魅力を一段と高めます。
出ても戻れる、松山を育てる三つの軸
仕事:戻れるルートを、先に用意しておく
松山は、企業の誘致や地元企業の成長支援を通じて、雇用の場を広げてきました。特に、若い世代に人気の職種を持つ企業を呼び込む取り組みは、Uターンや地元就職の後押しになります。行政としても、こうした流れを粘り強く続け、戻ってこられる仕事の受け皿を厚くしていきたいと考えています。
大切なのは、「出る前提で、戻る口を先に用意しておく」発想です。オンラインの説明会や情報発信を通じて、外にいる若い世代にも松山の仕事の魅力を届ける。そうすれば、県外の学生が「松山で働いてみたい」と関心を寄せることも十分にあります。伝え続けることが、地味に見えて、確かな力になります。松山とつながる入口を、いつも開いておきたいと考えています。
暮らし:10代のうちに「松山で働く姿」を具体化する
県内での就職を希望する若い世代は少なくありませんが、「地元の企業をよく知らない」という声も多く聞かれます。進路を考える時期に、地元企業でのインターンや職場体験を通じて、「松山で働く自分」を具体的に思い描ける機会を増やすことが大切です。手触りのある接点があれば、地元で働くイメージは、ぐっと現実味を帯びます。
松山の人口ビジョンでも、若者の就職支援や、大学等と連携した定着の促進、そして地元への誇り=シビックプライドの向上が、大切な柱に掲げられています。地元で活躍する先輩の姿を見える化し、身近なロールモデルを増やしていく。「松山でも、やりたい仕事に挑戦できる」という実感が広がれば、地元に残る選択も、戻ってくる選択も、前向きなものになります。
つながり:出ても縁が切れない、ゆるい関係を育てる
若い世代とつながり続けるうえで、意外と大きいのが「ゆるいつながり」です。帰省したときに面白いイベントがある、オンラインで松山のコミュニティに出入りできる、外にいながら松山の仕事やプロジェクトに一部関われる——こうした軽やかな接点が、いざというときのUターンや二拠点生活の後押しになります。
完全に地元を離れてしまうのではなく、外にいても松山と関わり続けられる。この「関係人口」を大切に育てることが、これからのまちづくりの核心だと考えています。地元に残る人への応援と、外へ出た人が戻れる受け皿。この両輪を回していけば、松山は世代を超えて選ばれ続けるまちになります。松山を離れる若い世代を、いつでも「おかえり」と迎えられるまちでありたいと考えています。
よくある質問
Q1. 若い世代が松山を出ていくのは、悪いことですか?
1. 進学や就職で外に出るのは、視野を広げる自然な歩みです。
2. 本当の課題は「戻りたいときの受け皿の弱さ」にあります。
3. 「出ること」より「戻れる道づくり」に目を向けたいところです。
Q2. 松山には、若い世代向けの仕事はありますか?
1. ITやデザインなど、関心を引く仕事の選択肢が広がっています。
2. リモートワークで松山に住みながら働く形も増えています。
3. 魅力をしっかり届けることが、これからのテーマです。
Q3. 松山は、若い世代の定着に何をしていますか?
1. 企業誘致や地元企業の成長支援で、雇用を広げています。
2. 就職支援や移住定住、誇りを育てる取り組みを進めています。
3. 若い世代に人気の職種の誘致にも力を入れています。
Q4. 子どもに「松山に残ってほしい」と思うのは、エゴでしょうか?
1. 自然な気持ちですが、一度外に出る経験もプラスになります。
2. 「出ても戻れる」選択肢を一緒に考えるのがおすすめです。
3. 長い目で見ると、親子双方にとって良い形になります。
Q5. 若い世代が戻ってくるには、何が大切ですか?
1. 魅力的な仕事と、暮らしやすさの両方が軸になります。
2. 仕事の中身やキャリアが見える企業が求められます。
3. 住まい・交通・子育てのバランスも、大きな決め手です。
Q6. 地元の大人として、若い世代に何ができますか?
1. 自分の仕事のリアルを、若い世代に話す場に出ることです。
2. インターンや職場見学を受け入れることも効果的です。
3. 身近なロールモデルが増えるほど、松山が具体化します。
Q7. 外に出ても、松山とつながり続けるには?
1. 帰省時のイベントやオンラインのコミュニティが入口になります。
2. 外にいながら松山の仕事に一部関わる形もあります。
3. こうした「ゆるいつながり」が、戻る決断を後押しします。
Q8. 若い世代本人は、今何を意識すればよいですか?
1. どんな働き方・暮らし方をしたいかを言葉にすることです。
2. 松山で実現する道と、外で実現する道の両方を調べることです。
3. どちらを選んでも後悔しにくいよう、選択肢を広げておくことです。
まとめ
- 若い世代が一度外に出るのは自然な歩みで、戻る受け皿を厚くすることが鍵です。
- 松山には魅力ある仕事があり、その魅力を届ける工夫が、これからの伸びしろです。
- 仕事・暮らし・つながりを整え、出ても戻れる松山を育てていきます。
松山で育ち、外を経て戻ってきた私は、このまちが世代を超えて選ばれ続ける力を信じています。松山を離れる若い世代を、いつでも「おかえり」と迎えられるまちを、みなさんと一緒につくっていきましょう。
中野たいせいの想い
中野たいせいは、松山で暮らす一人ひとりの声に耳を傾け、 子育て、福祉、防災、交通、地域経済など、生活に直結する課題に向き合っています。
「松山をもう一度元気にしたい」。 その想いの原点や、まちづくり・防災・生活密着型政策への考え方を、こちらの記事で詳しく紹介しています。