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松山の避難経路を、家族みんなで安心して通れる形に|子育て世代のための備え方

松山で子育てをする私が伝えたい、家族で「歩ける避難の道」を用意しておく安心

私は松山で二人の子どもを育てながら、このまちで暮らしています。県議会議員として防災の現場にも関わってきましたが、子を持つ親として何より大切だと感じるのは、避難の道を「家族みんなで通れるか」という視点です。松山は、海と川と丘陵が調和した豊かな地形のまち。だからこそ、その地形の特徴を活かしながら、ベビーカーや小さな子ども、高齢の家族と一緒でも無理なく歩ける道を、あらかじめ家族で用意しておく。この前向きな備えが、いざというときの大きな安心につながります。松山で安心して子育てできるまちづくりの一歩として、その考え方をお伝えします。

【この記事のポイント】

  • 大切なのは最短距離ではなく、家族みんなで無理なく通れる「現実的な道」かどうかです。
  • ハザードマップで危険な区域を避け、子どもや高齢者の負担が少ない道を選び直します。
  • 一本に絞らず、災害の種類や時間帯に応じた複数の道を、家族で共有しておきます。

今日のおさらい:要点3つ

  • 知りたいこと:家族で安心して通れる避難経路を、どう見直せばよいかを知りたい、ということです。
  • その奥にある願い:子どもや高齢の家族と一緒でも、安心して避難できる備えがほしい、という思いです。
  • 次の一歩:家族で実際に歩き、危険箇所と避難時間を確かめて「我が家の地図」にすることです。

この記事の結論

  • 避難経路は、ハザードマップで危険区域を避けることが第一歩です。
  • 子ども・高齢者の身体的な負担が少ない、歩きやすい道を選び直します。
  • 災害の種類や時間帯ごとに、複数の道を家族で用意しておきます。
  • 実際に歩いて確かめ、我が家専用の避難マップにするのが最も効果的です。

避難経路の安心は、何で決まるのか

ハザードマップで「通らない方がよい場所」を知る

安心して歩ける避難の道を選ぶ第一歩は、危険な場所をあらかじめ知っておくことです。松山市が公開しているハザードマップで、津波や浸水が想定される区域、土砂災害の警戒区域、川の氾濫が想定される区域を確認する。そうした場所と重なる道は、できるだけ避けるか、「早めの避難のときだけ使い、警戒が高まったら使わない」といったルールを、家族で決めておきます。

確認するときは、自宅から避難先までを一本の線として引いてみるのがおすすめです。出発地と目的地が安全でも、途中の道が危険区域を横切っていれば見落としになります。線でたどることで、気づきにくい箇所が浮かび上がり、より安心な道を選べるようになります。

避難の途中に起こり得ることも見ておく

避難のときは、途中で起こり得ることにも目を向けておくと安心です。古い塀やブロックが倒れやすい場所、火が燃え広がりやすい木造の密集した地域、橋やトンネルなど。こうした場所は、地図や現地の様子を見ながら、「できれば通らない」「通るなら早めのうちだけ」と位置づけておく。あらかじめ心づもりをしておくだけで、いざというときの判断が落ち着いてできます。

これは、まちを不安に思うためではなく、松山の地形をよく知り、より安全な道を家族で選んでおくための、前向きな確認です。知っておくことが、そのまま安心につながります。

家族にとっての、体と心の負担を考える

避難の道の安心は、「気持ちに余裕を持って歩けるか」でも変わります。真っ暗で狭い路地は、子どもが怖がって足が止まります。車の往来が激しい道は、抱っこやベビーカーでは歩きにくくなります。長い急な坂や階段は、高齢の家族や妊娠中の方には負担が大きくなります。こうした点を踏まえ、多少遠回りでも「歩きやすい道」を選んでおくのが現実的です。

子どもと避難するときは、歩く速さだけでなく、心の状態も大きく影響します。ふだんから避難の道を散歩コースに取り入れ、「ここは知っている道だ」と子どもが安心できる状態をつくっておく。その積み重ねが、いざというときの心強い支えになります。

松山の避難経路を、家族で見直す

自宅から避難先まで、実際に歩いて確かめる

まず大切なのは、地図で見た道と、実際に歩いた印象は大きく違うということです。平日の昼、休日、夜間と時間帯を変えて歩いてみる。雨の日に、滑りやすい場所や水たまりの位置を確かめる。工事中や通行止めの箇所がないか見ておく。こうして実際に歩くことで、「地図では近いけれど注意したい道」「子どもが疲れてしまう坂」が見えてきます。

家族で一緒に歩く時間は、防災の備えであると同時に、松山のまちを再発見する機会にもなります。子どもと歩きながら、このまちのことを話す。そんなひとときが、備えを楽しく、続けやすいものにしてくれます。

避難先の種類ごとに、道を用意する

避難先は、一つに絞る必要はありません。指定の避難所となる学校、津波のときの一時避難場所となる高台や高い建物、親族や知人の家など、状況に応じて選べる複数の避難先を思い描き、それぞれに合った道を用意しておく。「一つの避難先にこだわらず、状況に応じて使い分ける」という柔軟さが、安心につながります。

松山には、身近に頼れる避難先が複数あります。その選択肢を家族で共有しておくだけで、いざというときに落ち着いて動けます。備えの幅を持っておくことが、心の余裕を生みます。

通学路・通勤路と、重ねて考える

子育て世代にとっては、子どもの通学路や保育園への道、親の通勤先が、避難の「出発地点」になります。家族がそれぞれ別の場所にいることを前提に、「どこからどこへ集まるか」「合流が難しければ、どこへ直接避難するか」を決めておく。そして、その道が安心して通れるかも、あわせて確かめておきます。

日々の暮らしの動線と防災を重ねて考えることで、備えが特別なものではなく、生活の一部として自然に身についていきます。ふだんの道が、そのまま安心の道になる。それが理想の形です。

松山の地形を活かした、避難経路の工夫

橋や高架に頼りすぎず、迂回路も用意する

橋や高架は便利な一方、被災時には通りにくくなることもあります。「この橋が使えないと避難できない」という一本道にせず、別の迂回路もあわせて用意しておく。そうすれば、どんな状況でも慌てずに動けます。複数の道を持っておくことは、松山の地形をよく知り、賢く備えるための工夫です。

大切なのは、選べる道を複数持っておくこと。一本に頼らない備えが、いざというときの安心を大きく広げてくれます。

坂や崖のそばの道は、状況を見て選ぶ

山際の道や坂のそばの道は、大雨や地震のときには状況をよく見て選ぶことが大切です。こうした場所は、あらかじめ「使うなら早めのうちだけ」と位置づけ、なるべく別の歩きやすい道を優先しておく。松山の地形は変化に富んでいるからこそ、その特徴を理解して、家族に合った道を選んでおくことが、確かな安心につながります。

地形を知ることは、まちを怖がることではありません。むしろ、その土地とうまく付き合い、安全に暮らすための知恵です。松山を深く知るほど、備えも豊かになります。

避難所の情報も、あわせて確認しておく

避難の道だけでなく、避難所となる学校や公民館の場所、そこまでの安心な行き方も、あわせて確認しておくと万全です。施設の情報や災害種別ごとの使い分けは、松山市の案内でも確かめられます。もし施設の見直しや新しい情報があれば、避難の道も一緒に更新しておく。こうした小さな確認の積み重ねが、家族の安心を支えます。

情報は、少しずつ更新されていきます。年に一度、家族で最新の情報を確かめる時間を持つ。それだけで、備えはいつも生きたものであり続けます。

よくある質問

Q1. 最短ルートと安全ルート、どちらを優先しますか?

1. 基本は、安全に歩ける道を優先します。
2. 時間がかかりすぎる場合は、使い分けが現実的です。
3. 早めなら最短、危険が高まれば安全な道へ切り替えます。

Q2. 小さな子はベビーカーで避難してよいですか?

1. 坂や階段の多い道では、難しい場合があります。
2. ベビーカーなしでも動ける道を確かめておくと安心です。
3. 抱っこ紐なども、あわせて準備しておきましょう。

Q3. 夜間の地震に備えるポイントは何ですか?

1. 街灯の有無や路面の段差を確かめておきます。
2. 懐中電灯やヘッドライトを備えておくと安心です。
3. できるだけ広く明るい道を優先しましょう。

Q4. 雨の日に避難訓練をする意味はありますか?

1. 大いにあります。晴天では気づけない危険が見えます。
2. 滑りやすさや水たまりの位置を確かめられます。
3. 現実的な目安を得られる、良い機会になります。

Q5. 家族がバラバラの場所にいるときは?

1. あらかじめ集合場所と連絡方法を決めておきます。
2. 合流が難しいときの各自の避難先も共有します。
3. 事前の取り決めが、当日の落ち着きにつながります。

Q6. 車での避難は考えておくべきですか?

1. 原則は、徒歩の避難を基本にします。
2. 渋滞や道路の寸断のリスクがあるためです。
3. 高齢者などの送迎が必要な場合だけ、計画しておきます。

Q7. 避難経路は、どのくらいの頻度で見直しますか?

1. 道路工事や新しい建物など、環境が変わったときに見直します。
2. 少なくとも年に一度は、家族で確認すると安心です。
3. 定期的な更新が、備えを生きたものにします。

Q8. 地図アプリに頼っても大丈夫ですか?

1. 目安にはなりますが、頼りきりは避けたいところです。
2. 災害時は通信障害やバッテリー切れもあり得ます。
3. 紙の地図や印刷した避難マップも用意しておくと確実です。

まとめ

  • ハザードマップで危険区域を避け、歩きやすい道を選び直します。
  • 災害の種類や時間帯ごとに、複数の避難先と道を用意しておきます。
  • 家族で実際に歩き、我が家専用の避難マップにするのが効果的です。

松山で子育てをする一人の親として、私は誰もが安心して家族を育てられるまちをつくりたいと願っています。避難の備えは、特別な人のものではなく、暮らしの中で少しずつ整えていけるものです。まずは今度の休みに、お子さんと一緒に、自宅から近くの避難先まで歩いてみてください。その一歩が、家族の安心を確かなものにし、松山で安心して暮らす力になります。

中野たいせいの想い

中野たいせいは、松山で暮らす一人ひとりの声に耳を傾け、 子育て、福祉、防災、交通、地域経済など、生活に直結する課題に向き合っています。

「松山をもう一度元気にしたい」。 その想いの原点や、まちづくり・防災・生活密着型政策への考え方を、こちらの記事で詳しく紹介しています。

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