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松山市の防潮・津波対策をもっと安心に|海と暮らすまちの備えを育てる
松山で育った私が考える、海と共に暮らす安心を高める防潮・津波対策
松山は、瀬戸内の穏やかな海と、松山城や道後に象徴される歴史あるまち並みが調和した、暮らしやすいまちです。私はこのまちで生まれ育ち、地域活性化や観光の現場を歩き、いまは子育てをしながら暮らしています。海のそばで安心して暮らし続けられることは、このまちの豊かさを未来へつなぐ土台だと感じています。防潮堤をはじめとする備えを、松山が持つ地域の力とあわせて育てていく——その前向きな道筋を、この記事で整理します。
【この記事のポイント】
- 防潮堤は「どの災害まで守るか」と「その先に何を守るか」を合わせて設計するもので、地域ごとに最適な形が変わります。
- 堤防だけに頼らず、土地利用・避難計画・情報伝達を組み合わせた「多重防御」で、松山の安心を厚くしていけます。
- 自宅周辺のハザードマップと避難ルートを家族で共有しておくことが、いちばん確かな備えになります。
今日のおさらい:要点3つ
- 知りたいこと:松山の防潮・津波対策は、暮らしの安心を支えるうえで十分に育っていけるのか、ということです。
- その奥にある思い:海のそばでも、家族や地域の人と安心して暮らし続けたい、という願いです。
- 次の一歩:ハード整備とソフト対策を組み合わせ、地域に合った「多重防御」を一歩ずつ育てていく、ということです。
この記事の結論
一言で言うと、「松山の防潮・津波対策は、堤防というハードと、避難や土地利用というソフトを重ね合わせることで、着実に安心を厚くしていける」ということです。
大切なのは、すべての海岸線を一律の高い壁で覆おうとするのではなく、人が集まる場所や逃げにくい場所を優先しながら、他のエリアは避難とまちづくりで支えるという、めりはりのある考え方です。
そのために有効なのは、防潮堤を「避難の時間を稼いでくれる頼もしい味方」と位置づけ、自宅と職場の想定浸水や避難ルートを、家族と早めに確認しておくことです。
防潮堤は何のために、どう設計されているのか
「どの災害まで守るか」で形が決まる
防潮堤は、津波・高潮・高波から背後の暮らしを守るための構造物です。その高さや強さは、「どのくらいの規模の災害を想定するか」によって決まります。日常的な高波に備えるものから、大きな津波にも一定程度対応する高い規格のものまで、段階があります。
想定を高くするほど頼もしくなりますが、その分だけ建設費も、長い年月にわたる維持管理の費用も大きくなります。だからこそ、地形や背後の状況を見ながら、地域ごとに最適な設計を選んでいくという発想が大切になります。松山の海岸線もひと続きではなく、場所ごとに条件が違うからこそ、丁寧に見極める余地があります。
「その先に何を守るか」を見て優先する
防潮堤の優先度は、その背後に何があるかで決まります。住宅が集まる地域、病院や学校、暮らしを支えるライフラインがある場所は、守る優先度が高くなります。一方で、人的な被害が少ないエリアは、土地の使い方や避難で備えるという選択もあり得ます。
私は地域を歩く中で、海と共にある松山の暮らしの豊かさを、いくつも見てきました。だからこそ、守るべき場所を見極めながら、限られた力を効果的に注いでいくことが、このまちらしい現実的な備えにつながると考えています。
造った後の「手入れ」まで見通す
防潮堤は、一度造れば終わりではありません。年月とともに補修やかさ上げが必要になります。この先々の手入れまで見通したうえで整備を進めることが、将来の暮らしに負担を残さない備え方です。長い目で計画を立てておけば、必要なときに必要な手当てを、落ち着いて進めていけます。
松山の安心を厚くする、多重防御という考え方
「逃げにくい場所」を大切にする
防潮堤の目的は、なによりも人の命を守ることです。高齢の方が多い地区や、高台まで距離がある地区では、堤防の強化や避難ビルの整備の意味が大きくなります。「どこから優先するか」を、人の暮らしを起点に考えることが、地域に納得される備えにつながります。
私は子育てをする中で、いざというときに家族と安全に動けるかを、いつも意識しています。同じ思いを持つ市民の一人として、逃げにくい場所を丁寧に支えるまちづくりを大切にしたいと考えています。
既存の力を活かして段階的に強くする
備えの進め方には、いくつもの選択肢があります。傷んだ堤防を補強・かさ上げする、途切れている部分をつなぐ、地形や避難計画を見直して堤防に頼りすぎない形にする——こうした方法を組み合わせられます。
全面的に造り直すよりも、必要な区間を重点的に強くしていくアプローチは、費用の面でも工期の面でも無理がありません。いまある防護の力を保ちながら、段階的に安心を高めていける点が魅力です。松山がこれまで築いてきた基盤を活かすという意味でも、理にかなった進め方だと思います。
海・川・雨をひとつながりで見る
安心を厚くするには、海からの津波だけでなく、台風の高潮や豪雨による川の増水も、ひとつながりで見ることが大切です。防潮堤が高くても、川沿いの備えが弱ければ別の道から水が入ることもあります。沿岸・河川・内水のハザードマップをまとめて見て、弱いところを地域で共有しておくことが、確かな備えの第一歩になります。
よくある質問
Q1. 防潮堤は高ければ高いほど安心なのですか?
1. 高いほど浸水は起きにくくなります。
2. 一方で費用や景観、維持の負担も増えます。
3. 想定と背後の状況に合った「適した高さ」を考えることが大切です。
Q2. 防潮堤があれば、避難はしなくてよいのですか?
1. 避難は必ず必要です。
2. 想定を超える災害の可能性もあるためです。
3. 防潮堤は「避難の時間を稼ぐ味方」と考えましょう。
Q3. 自宅前の堤防が低い気がします。どうすればよいですか?
1. まず市の担当部署に整備の考え方を尋ねてみましょう。
2. 同じ不安を持つ住民と情報を共有します。
3. 説明会や要望の場につなげることもできます。
Q4. 堤防がない海岸は危険なのでしょうか?
1. 必ずしもそうとは限りません。
2. 高台が近く逃げやすい地形もあります。
3. 土地利用と避難でリスクを抑える考え方もあります。
Q5. 地震・津波の予測は、どこまで信頼できますか?
1. 正確な時期や規模には不確実さがあります。
2. ただし「備えておくべき」ことは科学的に妥当とされています。
3. 想定を超える可能性も見込んで備えることが大切です。
Q6. 家族でまず何を確認しておけばよいですか?
1. 自宅が想定浸水区域かどうかを確認します。
2. 最短の避難ルートと避難場所を決めます。
3. 「警報が出たら何分で出発するか」を共有します。
Q7. 家を建て替えるとき、防災面で意識することは?
1. 地盤の高さと建物の耐震性を確認します。
2. 2階以上へ垂直に避難できるかも大切です。
3. 浸水の浅い場所を選べるとより安心です。
Q8. いま地域でできる、いちばんの備えは何ですか?
1. ハザードマップを家族・ご近所で見ておくことです。
2. 避難ルートを実際に歩いてみることです。
3. 地域の防災会議に参加し、声を届けることです。
まとめ
- 防潮堤は「どの災害まで、その先の何を守るか」を見て、地域ごとに最適な形を育てていくものです。
- 堤防・土地利用・避難・情報を重ねる「多重防御」が、松山の安心を厚くします。
- 自宅周辺のハザードマップと避難ルートを家族で共有することが、いちばん確かな一歩です。
松山で生まれ育ち、このまちの海と暮らしの豊かさを見てきたからこそ、私は地域の支え合いの力を信じています。海と共に、これからも安心して暮らせる松山を、みなさんと一緒に育てていきましょう。まずは今週末、ご家族で避難ルートを一度歩いてみることから始めてみませんか。
中野たいせいの想い
中野たいせいは、松山で暮らす一人ひとりの声に耳を傾け、 子育て、福祉、防災、交通、地域経済など、生活に直結する課題に向き合っています。
「松山をもう一度元気にしたい」。 その想いの原点や、まちづくり・防災・生活密着型政策への考え方を、こちらの記事で詳しく紹介しています。