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松山の産業の強みを、データで活かす|まちの稼ぐ力を伸ばす産業構造の見方

松山で育った私が描く、まちの「稼ぐ力・雇う力・めぐる力」を伸ばす産業づくり

松山には、観光や農業、商業、ものづくりなど、幅広い産業がバランスよく根づいています。この豊かさは、まちの大きな強みです。私は松山で生まれ育ち、地域活性化の現場を歩き、県議会でも産業振興の議論に携わってきました。その中で大切だと感じてきたのは、感覚だけで「この産業は伸びる、あの産業は難しい」と決めるのではなく、データでまちの姿を見える化することです。どの産業がまちにお金を運び、どの産業が雇用を支え、そのお金がまちの中でどれだけ回っているのか。これを丁寧に読み解けば、松山の底力をどこに、どう活かすかが見えてきます。前向きに、確かな根拠とともに、まちの産業を育てていきたいと思います。

【この記事のポイント】

  • まちの産業は、「稼ぐ力」「雇う力」「めぐる力」の三つの軸で見ると、それぞれの役割がはっきりしてきます。
  • 施設やインフラへの投資は、産業の姿とセットで考えることで、まちの力をより確かに伸ばせます。
  • RESASや産業連関表、地域経済循環分析といった公的な道具を組み合わせると、まちの強みと伸びしろが見えやすくなります。

今日のおさらい:要点3つ

  • 知りたいこと:松山のどの産業に、どう力を注げば、まち全体が元気になるのかを知りたい、ということです。
  • その奥にある願い:まちにお金と仕事が生まれ、暮らしが豊かにめぐる松山であってほしい、という思いです。
  • 次の一歩:公的な分析の道具でまちの全体像をつかみ、強みを伸ばす投資に優先順位をつけることです。

この記事の結論

  • まちの産業は、「稼ぐ力・雇う力・めぐる力」という三つの軸で見える化することが基本です。
  • 施設やインフラへの投資は、産業の姿と合わせて設計すると、まちの力を確かに伸ばせます。
  • RESAS・産業連関表・地域経済循環分析を組み合わせれば、松山の強みと伸びしろが見えてきます。
  • 感覚ではなくデータを土台にすることで、松山の底力を活かしたまちづくりへ前進できます。

松山の産業を、三つの軸で見える化する

「稼ぐ・雇う・めぐる」で役割を捉える

まちの産業を見るときは、「稼ぐ力」「雇う力」「めぐる力」の三つの軸から始めるのが分かりやすいと感じています。まちの外からお金を運び込む力、たくさんの人に仕事を提供する力、そしてそのお金がまちの中を何度も回る力です。産業ごとの売上や事業所の数だけを見ても、方向は決められません。この三つを重ねて見ることで、どの産業がまちを支え、どこに伸びしろがあるかが見えてきます。

たとえば、外からお金を運ぶ産業、多くの雇用を支える産業、地域の需要に応える産業が、それぞれ役割を分け合っている。その姿を見える化すれば、どこに力を注げばまちが一番元気になるかが、落ち着いて判断できます。

産業連関表という「まちの地図」

地域版の産業連関表は、「ある産業を伸ばしたとき、他の産業や雇用にどんな広がりが生まれるか」を示してくれる道具です。産業どうしの取引を整理したもので、たとえば観光に関わる支出が、宿泊や飲食、交通だけでなく、農林水産や食品づくりにどこまで波及するかを見通せます。松山にとってどの産業を後押しするのが効果的か、比べて考える手がかりになります。

大切なのは、これを「統計づくり」ではなく「どこに投資するとまちが一番動くかを知るための地図」として捉えることです。地図があれば、限られた力を、効果の大きいところへ向けられます。

RESASで、他のまちと比べてみる

RESAS(地域経済分析システム)は、自分たちのまちの産業の姿を、全国や似た規模のまちと手軽に比べられる見取り図です。産業ごとの売上や事業所、雇用などを目で見て確かめられ、「どの産業が相対的に強いか」「他のまちと比べて偏りはないか」をひと目でつかめます。松山の特徴を客観的に映してくれる、心強い道具です。

比較から見えてくるのは、まちの強みと、これから育てたい分野の粗い仮説です。RESASは仮説づくりと比較に強く、産業連関表や経済循環分析と組み合わせることで、より確かな絵を描けます。道具を使い分けることが、精度の高いまちづくりにつながります。

産業とインフラを、一体で育てる

お金の「生まれ・分けられ・使われ」を追う

地域経済循環分析は、まちの所得がどこで生まれ、どう分けられ、どこで使われているかを、三つの面から見える化してくれます。稼いだお金が、まちの外への支払いとして流れ出ていないか。住民の消費が、どれだけ地元のお店や事業者に向かっているか。こうした流れをつかむことで、「産業を伸ばす」ことと「まちの中でお金を回す」ことを結びつけた政策が描けます。

投資の是非も、「所得がまちに残るかどうか」という視点で見ると、判断がぶれにくくなります。松山で生まれた価値が、松山の暮らしを潤し続ける。その循環を強めることが、まちづくりの芯だと私は考えます。

産業の姿に合ったインフラを選ぶ

施設やインフラを整えるときは、「その施設が支える産業は、これからもまちの稼ぐ力・雇う力・めぐる力に貢献するのか」を見つめ直すことが大切です。人の暮らしや産業の姿が変われば、必要なインフラの種類も変わります。古くなったものをそのまま同じ形で建て替えるのではなく、まちが力を入れたい分野と結びついた投資へと、賢く切り替えていく発想が求められます。

たとえば、人が集い学べる場、新しい挑戦を支える場、地域の産品や資源を活かす場。こうした「産業を育てる中核」に力を集めることは、まちの元気と将来の安心の両方につながります。松山の強みを伸ばす方向で、丁寧に選んでいきたいと思います。

強みと伸びしろを、みんなで共有する

似た規模や条件のまちと比べると、松山の強みと、これから伸ばせる余地がはっきりしてきます。特定の産業に偏りすぎていないか、成長が期待できる分野を育てられているか。こうした点を、データをもとに整理していく。そして、その結果を議会や事業者、金融機関と分かち合い、まちの方向性を一緒に考えていくことが大切です。

まちづくりは、行政だけで進めるものではありません。松山に関わる皆さんが同じ地図を見て、力を合わせていく。その合意づくりの土台として、データは大きな役割を果たします。開かれた対話こそ、松山の未来を強くします。

よくある質問

Q1. 産業構造の分析は何のために行うのですか?

1. まちの稼ぐ力・雇う力・めぐる力を支える産業を見極めるためです。
2. どこに力を注げばよいかの判断に役立ちます。
3. 限られた予算を効果的に使う土台になります。

Q2. 産業連関表とRESASはどう使い分けますか?

1. RESASは現状把握と他のまちとの比較に向いています。
2. 産業連関表は投資の波及を見通すのに向いています。
3. 両方を組み合わせると効果的です。

Q3. どの産業を「稼ぐ産業」と見ればよいですか?

1. まちの外からお金を運び込む産業です。
2. 観光やものづくり、専門的なサービスなどが当たります。
3. 外の需要に応える力があるかで見ます。

Q4. 商店街やサービス業は見直しの対象になりますか?

1. 雇用や暮らしを支える大切な存在です。
2. 需要の変化に合わせた工夫が力になります。
3. デジタル化や連携で魅力を伸ばせます。

Q5. 経済循環の分析で、まず見るべきものは何ですか?

1. まちの所得の流れ、特に外への流出入です。
2. 産業ごとに生み出す付加価値も見ます。
3. 消費が地元にどれだけ向かうかも確かめます。

Q6. 産業とインフラを一緒に考えるとどんな利点がありますか?

1. 投資の効果をまち全体に広げやすくなります。
2. 将来の維持の負担を抑えやすくなります。
3. まちの力を伸ばす方向に力を集められます。

Q7. 気をつけたい失敗のパターンはありますか?

1. 全国の流行をそのまま真似ることです。
2. 地元の強みや需要に合わない施設づくりです。
3. まちの実情に合わせて考えることが大切です。

Q8. こうした分析は、どんな体制で進めるとよいですか?

1. 企画や政策の部門が中心になって進めます。
2. 産業振興やまちづくり、財政の担当が連携します。
3. 事業者や金融機関とも共有すると力になります。

まとめ

  • まちの産業は、稼ぐ力・雇う力・めぐる力の三つの軸で見える化します。
  • 施設やインフラは、産業の姿と一体で設計すると、まちの力を確かに伸ばせます。
  • RESAS・産業連関表・経済循環分析を組み合わせ、松山の強みを活かしましょう。

松山で生まれ育ち、産業振興の現場に携わってきた一人として、私は、まちの強みをデータで見つめ、確かな根拠とともに未来を描く松山をつくりたいと考えています。まずは公的な分析の道具でまちの全体像をつかむことから始めてみてください。その一歩が、稼ぎ、雇い、めぐる、活力ある松山への出発点になります。

中野たいせいの想い

中野たいせいは、松山で暮らす一人ひとりの声に耳を傾け、 子育て、福祉、防災、交通、地域経済など、生活に直結する課題に向き合っています。

「松山をもう一度元気にしたい」。 その想いの原点や、まちづくり・防災・生活密着型政策への考え方を、こちらの記事で詳しく紹介しています。

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