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松山の企業が補助金と上手につきあい、自立して伸びるには|まちを強くする経営

松山で育った私が考える、補助金を「ブースター」に、自立を「エンジン」にする経営

補助金は、松山の企業が新しい挑戦へ踏み出すときの心強い後押しになります。ただ、それが収益の柱そのものになってしまうと、制度が変わったときに経営が揺らぎ、まちの経済にも波が及びます。私は松山で生まれ育ち、地域活性化の現場を歩き、県議会でも予算や産業支援の議論に携わってきました。その中で大切だと感じてきたのは、補助金を「立ち上がりを助けるブースター」として活かしつつ、まちの企業が自分の力で回る「エンジン」を育てることです。松山にはその底力があります。前向きに、堅実に、自立して伸びる道を一緒に描きたいと思います。

【この記事のポイント】

  • 補助金は立ち上げや転換の後押しには有効ですが、収益の柱として頼りきると、制度の変更や終了で経営が揺らぐことがあります。
  • 特に建物への投資のように固定費が増える取り組みは、「補助金がなくても成り立つ形」を先に描くことが安心につながります。
  • 大切なのは、補助金を活かしながらも、複数のお客様と収入源に支えられた自立の形へ、数年かけて育てていくことです。

今日のおさらい:要点3つ

  • 知りたいこと:補助金を活かしつつ、制度に振り回されずに安定して伸びる方法はあるのか、ということです。
  • その奥にある願い:まちの企業と働く人が、外の事情に左右されず、安心して未来を描けるようにしたいという思いです。
  • 次の一歩:売上のうち補助金がどれくらいを占めるかを把握し、自分たちで稼ぐ力を少しずつ増やす計画を持つことです。

この記事の結論

  • 補助金は、立ち上げや転換の時期に活かすと有効ですが、恒常的な収益の柱にはしないことが大切です。
  • 頼りすぎると、制度が変わるたびに収支が揺れ、現場やお客様にしわ寄せが出やすくなります。
  • 建物などへの投資は、「補助金がなくても続けられる規模」を土台に、その上に補助金を重ねる順番で考えると安心です。
  • 補助金はブースター、自立はエンジン。この考え方が、松山の企業とまちの経済を長く強くします。

補助金に頼りすぎたときに起きること

判断の軸が、お客様から制度へ移ってしまう

補助金ありきで事業を組み立て始めると、「本当にお客様が求めていること」よりも「申請の要件を満たすかどうか」が優先されがちになります。これが続くと、少しずつお客様との距離が開き、経営が弱くなってしまうことがあります。補助金は目的ではなく、あくまで手段です。まずはお客様の求める価値を軸に据えることが、遠回りのようで一番の近道です。

「売上に占める補助金の割合が高いほど、経営の余裕は薄くなる」と受け止め、その割合を定期的に確かめる習慣を持つと安心です。数字を見える形にしておくことが、冷静な判断を支えます。

お金の流れが急に変わるリスク

補助金は、開業や設備投資のときの一時的な支えとしては大きな力になります。ただ、その収入を前提に人件費や家賃、返済といった固定費を増やしてしまうと、制度が終わったときに手元の資金が一気に苦しくなります。補助を受けられる間に人を増やし、家賃の高い場所へ移ったものの、その後に同じ売上を保てず、負担だけが残る。そうした形は避けたいところです。

だからこそ、「補助金があるからできる投資」と「補助金がなくても続けられる投資」を、意識して分けて考えることが大切です。この線引きが、経営を守る備えになります。

まちの経済を、1回きりで終わらせない

補助金は、まちの経済にとってはアクセルにはなり得ますが、エンジンそのものにはなりにくいものです。せっかくまちに入ってきたお金も、仕入れや外注で地域の外へ流れてしまえば、一度きりで終わってしまいます。松山にお金がめぐり、暮らしと雇用を潤し続けるためには、地域の中で何度も回る仕組みとセットで考えることが欠かせません。

公共の施設づくりでも同じです。補助を受けて整えた場が、その後の運営で活かされ、まちに人と機会を生み続ける形になっているか。ここを丁寧に見ていくことが、まちの自立につながります。

松山の企業が自立して伸びるための道筋

収入の柱を、少しずつ増やす

自立への道は、「補助金かゼロか」の二択ではありません。補助金の割合を少しずつ下げながら、自分たちで稼ぐ力を増やしていく、という中期の見取り図が現実的です。まずは売上の中身を整理し、補助金・公的な収入・民間のお客様からの収入の割合を見える化します。そのうえで、数年かけて補助金の割合を下げる目標を決め、その分を新しいサービスやお客様、価値の向上で補っていきます。

補助金が終わっても耐えられる固定費の水準に整え、状況に応じて調整できる部分を増やしておく。資金の集め方も、融資や連携など複数の手段を組み合わせておく。こうした備えが、外の変化に強い経営をつくります。

補助金を「上手に使う」3つの条件

補助金を前向きに活かせるのは、「目的がはっきりしている」「終わった後の見通しがある」「支援する側との信頼がある」の3つがそろったときです。設備の更新、事業の転換、まちとの連携など、何を加速させるための補助金かがはっきりしていること。補助期間の後の収支の絵が描けていること。そして、行政や支援団体と成果や課題を分かち合える関係があること。

大切なのは、「補助金に合わせて事業をつくる」のではなく、「伸ばしたい事業に補助金を当てにいく」という順番です。この順番を守るだけで、補助金は本来の力を発揮してくれます。

建物への投資と補助金を、無理なく両立させる

店舗や施設に補助金を使うときは、補助金込みでしか成り立たない規模にせず、維持や返済を自分たちの力で賄えるかを先に確かめることが肝心です。その投資が、まちの雇用や地域内の取引にどれだけつながるかを、できる範囲で数字とともに描いてみる。需要が減ったり価格が動いたりする厳しい場面を想定しても返せるかを試算しておく。こうした準備が、安心の土台になります。

「補助金が出るから進める」のではなく、「補助金を含めても、この投資は本当に松山と自社の力を強くするか」。この問いを持ち続けることが、堅実な一歩につながります。

よくある質問

Q1. 補助金への依存が心配と言われるのはなぜですか?

1. 制度の変更や終了で収入が急に減ることがあるためです。
2. 固定費や人件費を保てなくなる恐れがあります。
3. だからこそ、自立の備えが大切です。

Q2. 補助金は使わない方がよいのでしょうか?

1. いいえ、活かす価値は十分にあります。
2. 立ち上げや転換の加速に位置づけましょう。
3. 恒常的な収益の柱にしないことが大切です。

Q3. 自社の補助金への頼り具合はどう測ればよいですか?

1. 年間の売上に占める補助金の割合を出します。
2. その割合が高すぎないかを定期的に確かめます。
3. 見える化しておくと判断がしやすくなります。

Q4. 補助金がまちの経済循環を弱めるのはどんなときですか?

1. 受け取ったお金が地域の外へ流れてしまうときです。
2. 地元の人件費や調達に回らないと循環が生まれません。
3. 地域内でお金が回る仕組みとセットで考えましょう。

Q5. 建物に補助金を使うとき、一番の注意点は?

1. 補助金込みでしか成り立たない規模にしないことです。
2. 維持や返済を自力で賄えるかを先に試算します。
3. 厳しい場面も想定して備えておきます。

Q6. 補助金を前提に人を増やしても大丈夫ですか?

1. 補助期間の後も人件費を払える見込みがあるかが鍵です。
2. 見込みがある場合に、慎重に進めましょう。
3. 段階的に増やすと安心です。

Q7. 地域の活動でも補助金への依存に注意が要りますか?

1. はい、活動でも同じ注意が必要です。
2. 要件に合わせて本来の目的が曲がらないようにします。
3. 補助が終わっても続く形を考えておきましょう。

Q8. 補助金を活かす理想の形はどんなものですか?

1. まず自社の事業モデルがしっかりあることです。
2. その一部を補助金が後押しする形が理想です。
3. 目的と出口を先に描いておきましょう。

まとめ

  • 補助金は立ち上げや転換の後押しに活かし、恒常的な収益の柱にはしないことが大切です。
  • 建物などへの投資は、「補助金がなくても成り立つ規模」を土台に考えると安心です。
  • 補助金はブースター、自立はエンジン。複数の収入源に支えられた形へ育てましょう。

松山で生まれ育ち、地域の産業とともに歩んできた一人として、私は、まちの企業が外の事情に振り回されず、自分の足で立って伸びていける松山をつくりたいと考えています。まずは売上の中身を見える化し、自分たちで稼ぐ力を一つ増やすことから始めてみてください。その積み重ねが、揺るがない松山経済への確かな一歩になります。

中野たいせいの想い

中野たいせいは、松山で暮らす一人ひとりの声に耳を傾け、 子育て、福祉、防災、交通、地域経済など、生活に直結する課題に向き合っています。

「松山をもう一度元気にしたい」。 その想いの原点や、まちづくり・防災・生活密着型政策への考え方を、こちらの記事で詳しく紹介しています。

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